外資系企業の日本進出に変革を。

タイムリーヒーロー×プロ人材機構の協働プロジェクトが始動「伴走型エントリーチーム」の未来
「海外企業が日本進出する時、本当に必要なのは、”即戦力人材”よりも”適応力のある伴走チーム”だ。」

グローバルでスキルと時間をマッチングするプラットフォーム「timelyhero」の運営するDimes株式会社とプロとして活躍するシニア人材のマッチングを行う株式会社プロ人材機構の両社にて海外企業の日本進出をサポートする事業を協働で行うプロジェクトを発足することになりました。

今回の対談では、両者が描く「外資企業の日本展開支援」の構想と、シニア人材やAIを活用した“次世代の働き方”について語り合いました。

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目次

  1. 「日本展開を考える外資企業の多くはチームアップに悩んでいる」
  2. 正社員じゃない、“プロジェクト単位”の人材活用が鍵
  3. カントリーマネージャーが“見つからない”問題
  4. AI × 人でスキルを“切り売り”できる時代へ
  5. 日本の強みを、世界へ循環させる
  6. 「人×AI×チーム」で進出支援を再定義する
  7. 一緒に、世界から日本への架け橋をつくる

「日本展開を考える外資企業の多くはチームアップに悩んでいる」


高橋:日本に進出したいと考える外資企業で、どのようなメンバーを集めるかについて悩んでいる会社は多いと聞いています。「とりあえず5人採用しよう」って始めた結果、結局うまく機能せず、数年で撤退っていうのはよく聞くパターンですよね。非常にもったいない。

エリック:特に文化とかレギュレーションとか、全然違いますからね。以前に大手企業のJV立ち上げ支援してた時なんかも、15人中7人が現地採用、残りは本社から来てて、価値観も言語もバラバラで大変でした。


正社員じゃない、“プロジェクト単位”の人材活用が鍵


エリック:だから、最初の立ち上げって正社員じゃなくて「プロジェクトベース」で、“何でもできる”人は非常にありがたい。カントリーマネージャーの募集を行っても経験も不足しているし、ネットワークも不足している。しかも、報酬レンジが高い。これだと上手くいくはずがない。

高橋:だからシニアに入ってもらうのが合理的なんです。60〜70代の世代の方は一人で何でもやっていた世代。今は分業化が進んでいるが、シニア世代の方はゼネラリストで育てられてきた。かつ0→1を経験している。英語も必死で学んできた。契約も営業も文化も一人でこなせる人って本当に貴重だと思っています。

しかし、全国にたくさんいるのに「活躍の場がない」って声が多いんです。元総合商社の部長クラスが、今は近所のゴルフ場で玉磨きしてるとか、本当にもったいない。
                                        
エリック:まさに。彼らはもう0→1を立ち上げるプロ。しかも、AIと組み合わせることで、さらにスピーディに動けるようになる。また、フラクショナル・カントリーマネージャーという考え方も推奨したい。一人が複数社のカントリーマネージャーを兼任するという考え方です。POCの段階では、フルコミットさせるよりも様子を見ながら進めるほうがリスクを軽減できると思っています。

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カントリーマネージャーが“見つからない”問題


高橋:最近、外資企業からの相談を受けるケースが増えています。一番多いペインが「日本を任せられるカントリーマネージャーがいない」なんですよ。私どもがシニアを抱えているからだと思いますが、海外の優れたプロダクトが日本に紹介されないのは本当にもったいない。

エリック:同じです。特に若い人材は報酬レンジが合っても、業界経験やネットワークがないことが多く、上手く立ち上がらない。だからこそ、初期フェーズはシニアが主導して、チームを立ち上げてから若手にバトンタッチするながれは私も良いと思う。1社でフルタイムじゃなくても良い。


AI × 人でスキルを“切り売り”できる時代へ


エリック:タイムリーヒーローでは、タレントが「私はビズデブもできます、マーケもできます、英語も話せます」って自分のスキルを細分化して登録できます。

高橋:しかも、それをAIがナレッジグラフで理解して「このプロジェクトにはこの人が最適です」っておすすめしてくれるわけですよね?それは便利ですね。

エリック:そうです。Amazonの「あなたへのおすすめ」みたいな仕組み。しかもレビューも蓄積されるから、実績が評価として残っていく。360度レビューを学習しソフトスキルを評価できる仕組みを導入している。オープンな信頼スコアで推薦制度を継続改善できる仕組みです。

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日本の強みを、世界へ循環させる


高橋:日本って、実は“傾聴力”とか“職人性”みたいな、世界でも通用するスキルがあるんですよね。ただ、自分で気づいていなケースが多い。加えると、全てにおいて満点を求めてしまう。そうではないと思う。

自分が培った経験の全てが使えるほど時代の動きは遅くない。しかし、培った経験は時代を超えて使えるものとなっている。それであれば、その武器を明確にして、とがらせていくべきだと思います。

エリック:でもその価値を伝える場がない。だから、スキルをレビュー付きで「可視化」して「流通」させていく必要があるんです。

高橋:まさに。スキルを見える化して、それをプロジェクトにアサインして、報酬を得て、レビューされて、また新しい仕事につながる。これが本当の意味でのプロ人材の市場化だと思います。


「人×AI×チーム」で進出支援を再定義する


エリック:今後、日本進出する企業に対しては、ベーシックなプロフェッショナル・フォーメーションを提供していきます。マーケットリサーチ、GTM、PR、法務、営業、パートナーシップなどを最適構成しています。分散型で稼働を管理し、正社員前提ではなく副業など、会社フェーズに応じ段階的にヘッドカウントを調整する仕組みです。この仕組みを日本に進出する外資企業に使ってもらいたいと思っています。

高橋:なるほど。そこに我々のネットワークから人を紹介して、必要ならプロジェクト単位でチームアップする。まさに会社が人を雇う時代から、タレントが複数スキルを持って、会社を選んでいく時代ですね。

エリック:しかもレビュー+AI推薦付きのプロダクトページで、その人の実績も可視化できる。QRコードで名刺にもできるし、初対面でもすぐ信頼してもらえるんです。

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一緒に、世界から日本への架け橋をつくる


高橋:お互い、得意領域が違うからこそ、うまく噛み合いそうですね。

エリック:人材ネットワークとAIの技術、そして我々両方が持つ「日本×海外の立ち上げ経験」。それを統合すれば、外資企業の日本進出に本気で寄り添えます。

高橋:この“共創型プラットフォーム”は、単なる採用支援ではなく、文化・言語・構造のギャップを越える伴走支援になるはずです。

エリック:はい。この仕組みにより市場投入速度の向上や採用ミスマッチの削減にもつながります。シニアの経験を基に若手を育成することにもつながりますし、企業のイノベーションも促進することにつながります。双方のネットワークを基に、ぜひ、このプロジェクトを成功させていきましょうね。   


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